特別区経験者採用の過去問はどこで見られる?公式の公表ページと使い方

特別区経験者採用の過去問はどこで見られる?公式の公表ページと使い方 試験・制度

STEP4SPI3・教養

この記事の情報は 2026-10-10 時点のものです。最新の情報は、特別区人事委員会の発表を確認してください。

この記事でわかること

  • 経験者採用の過去問が載っている公式ページと、載っている年度・種類
  • 教養試験の過去問が今後あまり役に立たない理由
  • 2024〜2026年度の論文テーマ(職務経験論文・課題式論文・ICT論文)
  • 過去問の使い方と、ウェブにない古い問題の見方

特別区経験者採用の過去問は、特別区人事委員会のホームページにある「試験問題及び正答の公表」のページで、誰でも無料で見られます。

結論を先にまとめます。

  • ウェブで見られるのは、令和6〜8年度(2024〜2026年度)の3年分です
  • 論文の問題は3年分とも載っています
  • 教養試験の問題と正答は、令和6・7年度分だけです。令和8年度は公表されず、例題だけが載っています
  • 令和9年度(2027年度)から、事務の教養試験はSPI3に変わります。これから過去問を使う中心は論文です

過去問が載っている公式ページ

特別区人事委員会の採用試験のページ(トップ)から、「過去の試験・選考問題」をたどると、「試験問題及び正答の公表」のページに着きます。

このページから、年度ごとのページ(令和8年度・令和7年度・令和6年度)に進みます。どの年度も、ページ内の「経験者採用試験・選考」の見出しの下に、経験者採用の問題がPDFで並んでいます。

人事委員会の説明では、ホームページには「過去3年分の問題の一部」を載せているとされています。また、試験問題の公表は受験予定者への情報提供のためで、営利目的の利用は対象にしていないと書かれています。問題文を使うときは、公式ページを直接見るようにしてください。

年度ごとに見られるもの

経験者採用(秋試験)の事務に関係するものを整理すると、次のとおりです。

年度 教養試験 論文
令和8年度(2026) 問題・正答の公表なし(例題のみ) 職務経験論文、課題式論文、ICT論文
令和7年度(2025) 1級職・2級職・ICTの問題と正答 職務経験論文、課題式論文、ICT論文
令和6年度(2024) 1級職・2級職・ICTの問題と正答 職務経験論文、課題式論文、ICT論文

このほか、技術系の職務経験論文(技術)と福祉論文も載っています。令和7年度からは春試験(福祉のみ)の福祉論文もあります。

正答が載っているのは、五肢択一式の問題だけです。論文に模範解答はありません。また、著作権などの理由で、一部の問題が載っていない場合があります。

教養試験の過去問は、今後の使い道が限られる

令和8年度から、教養の問題は公表されていない

令和8年度の試験案内には、論文の問題は試験後に公表する一方で、「教養試験の試験問題及び正答は、公表しません」と書かれています。人事委員会の「試験問題公表の概要」でも、令和8年度以降の経験者採用(秋試験)で公表するのは論文(職務経験論文・課題式論文・ICT論文・福祉論文)とされ、公表しない筆記試験については例題を載せるとしています。

そのため、ウェブで見られる経験者採用の教養試験の過去問は、令和6・7年度の2年分だけです。

令和9年度からはSPI3に変わる

さらに、2026年9月9日の報道資料で、令和9年度から事務(一般事務・ICT)の教養試験を廃止し、SPI3(テストセンター方式)を導入することが発表されました。論文は従来どおりです。

令和9年度に受ける人にとって、教養試験の過去問は、出題形式がSPI3と違うため、直接の対策にはなりにくいと考えられます。ただし、文章理解・判断推理・数的処理・資料解釈といった知能分野の考え方は、SPI3の準備にも役立つ部分があると考えられます。SPI3の準備は SPI3の対策 で扱っています。

制度の変更点の全体は 特別区経験者採用とは にまとめています。

論文の過去テーマ(2024〜2026年度)

ここからが、これから一番使う過去問です。公式ページに載っている論文の問題PDFから、テーマを書き出しました。

職務経験論文(事務〈一般事務〉)

年度 テーマ
2026(令和8) 業務改善と生産性向上について
2025(令和7) 住民サービスの向上について
2024(令和6) 行政におけるコンプライアンスの重要性について

問題文は、毎年ほぼ同じ形です。テーマのあとに「あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから、その経験を踏まえて採用区分における立場で論じてください」と続きます。「採用区分」は、1級職なら係員、2級職なら係長を補佐する立場のことで、問題文の注で説明されています。

課題式論文(事務〈一般事務〉、2題から1題を選ぶ)

年度 題1 題2
2026(令和8) オーバーツーリズム対策について 地域課題の解決に向けた区民との協働について
2025(令和7) やさしい日本語(外国人等にもわかるように配慮して簡単にした日本語)の活用について 官民連携による行政運営について
2024(令和6) 特別区の広報におけるSNSの利活用と課題について 業務におけるタイムパフォーマンス向上について

課題式論文の問題には、「選択した課題の題名を、論文用紙の題名欄に、必ず正確に記入すること」という注意書きがあります。2025年度の題1のように、カッコ書きまで含めて正式な題名です。

ICT論文(事務〈ICT〉)

年度 テーマ
2026(令和8) デジタルデバイドの解消について
2025(令和7) 情報セキュリティの確保について
2024(令和6) 職員のICTリテラシー向上について

ICT論文は、「職務経験と専門知識を踏まえて」論じる形です。

どの論文も、解答時間は1時間30分、字数は1,200字以上1,500字程度です(令和6〜8年度の問題の注意書きより)。

テーマの傾向と分析はnoteで

これらのテーマにどんな傾向があり、次にどんな方向のテーマが考えられるかは、noteの記事で詳しく分析しています。

過去問の使い方

論文の過去問は、次の順で使うと練習になります。

  1. テーマを読んで、何を書くか10分で決める:職務経験論文なら、自分のどの経験を使うか。課題式論文なら、区の現状・課題・取組をどう並べるか
  2. 90分で1,200〜1,500字を紙に書く:論文は会場で解答用紙に書く形式で、令和9年度も従来どおりと発表されています。字数と時間の感覚をつかみます
  3. 書いたものを見直す:テーマに答えているか、採用区分の立場で書けているかを確かめます

職務経験論文は、テーマが変わっても「経験を簡潔に述べる→その経験を踏まえて区の職員として論じる」という形は同じです。1つの経験を、いろいろなテーマで使い回せるように準備しておくと、本番で慌てずに済みます。書き方の型は 職務経験論文の書き方、課題式は 課題式論文の書き方 で解説しています。

ウェブにない古い問題を見る方法

令和5年度(2023年度)以前の問題は、ホームページには載っていません。古い問題は、次の場所で閲覧や複写ができます。

場所 内容
特別区自治情報・交流センター(千代田区飯田橋3-5-1 東京区政会館4階) 試験問題の閲覧・複写。平成15年度からは五肢択一式の正答も閲覧できる
各区役所(区政資料室・情報コーナーなど) 試験問題の閲覧。区によっては複写や貸出ができる場合もある

各区の閲覧場所と担当部署は、人事委員会の「閲覧場所等」のページに一覧があります。複写や貸出ができるかは区によって違うため、事前に担当部署に問い合わせるよう案内されています。

論文の練習を本格的に始める方へ

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出典

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